色のチカラとその役目
こんにちは。
デザイン部のSと申します。
弊社の花壇のバラが見頃となりました。
鮮やかに咲く花からは元気と癒しをもらえます。
色とりどりに咲く花の色には自らの受粉を助けてくれる昆虫や鳥を引きつけるために進化したもの。
植物たちがたくましく生き抜くための深い仕組みがあるようです。
自然界に青いバラが存在しないのは、その用途には不要なものだったようですね。
新型コロナウィルス感染の最前線で治療に尽力される医療従事者のみなさまに敬意と感謝の気持ちを表すブルーのライトアップが日本の各所で行われています。
このブルーライトアップは、イギリス政府が運営する原則無料の国民保険サービスNHS(National Health Service)のシンボルカラーが青色であることから、NHSでコロナと闘う医療従事者への感謝を伝えようと「Light It Blue」としてイギリスのロンドンではじまり、アメリカ、ヨーロッパ、アジアへと世界的な広がりを見せているのだそうです。
弊社の所在する新潟県でも
「にいがた結(むすぶ)プロジェクト~ブルーライトアップ~」
として青くライトアップされた施設を紹介しています。
青色には集中力を高め、気持ちを落ち着かせる心理効果があるそうです。
医療従事者のみなさまへ・・・まさにぴったりの色ですね。
色選びは、製品を作っていく上でも重要な要素になります。
みどり色は、植物など自然の色であり安心感やリラックス感を与えます。
疲れ目にみどり色が良いのはよく聞きますよね。
オレンジ色は、日頃の食べ物の色としても親しみがある色で家庭的な暖かいイメージを持ち、笑顔が作りやすく、表情が豊かになるのだそうです。
弊社の「ガラスの爪やすり」はこのような意味を持つ2つのビタミンカラーを取り入れました。
爪やすり全体に配置したギンガムチェック柄ですが、これにもちゃんとした訳があるんですよ。
実際に介護施設や病院で働かれている現場の方より
「透明や白っぽい色ではシーツと同化してしまい、どこにあるのかわからなくなるので良くない。」
とのご助言をいただきました。
当初は清潔感のあるホワイトでのデザインも考えていたのですが、すぐに取り下げました。
そこで、社内で色々なデザイン案を出した結果、シンプルなギンガムチェック柄なら「親しみやすく目立ちすぎず視認性も良好である」という事で採用に至ったのです。
強化ガラスに飛散防止フィルムも付けた丈夫な製品ですが、
あちこち探すうちに誤って破損させてしまった、という万が一の危険回避にもつながります。
「使う方の身になって少しでも良いものを」と社内でそんな話し合いを交わしながら、新しい製品が生まれていくのです。